のりらじブログ NORIWO RADIO BLOG

男ジャニオタが「男性から見たジャニーズの魅力」について書いてます!

BUMP OF CHICKEN Live Tour 2019「aurora ark」in 名古屋ドームの感想を書き連ねる。【セトリ・ネタバレ有り】

bump_of_chicken_aurora_ark

BUMP OF CHICKEN

 

1999年に1stアルバム「FLAME VEIN」でインディーズデビューを果たし、翌2000年に1stシングル「ダイアモンド」でメジャーデビュー。そして、2001年に2ndシングル「天体観測」が累計売上55万枚という大ヒットを記録し、今尚、第一線で活躍し続ける、いわば国民的バンド。

 

彼らは、今も人々の心を掴んで離さない。

 

僕もその例外ではなかった。

彼らの虜だった。

 

高校時代、僕は彼らに憧れ、バンドを始め、前髪を少し伸ばしてみたり、藤くん(藤原基央)と同じ形のとてもチープなネックレスを買ってつけてみたり、低い声に憧れて喋り方を真似してみたり。

毎日の通学で聴いていたMDカセットの上に貼ってあった、手書きで大きく「BUMP」と書かれたシールは、文字がハゲて読めなくなっていた。

 

毎日のように聴き狂って、真似してギターを弾いてみたりして、

大好きな「ガラスのブルース」によく似たオリジナル曲も作ってみたりして。

BUMP OF CHICKENは僕の憧れであり、心の拠りどころだった。

 

 

 

それがいつしか、少しずつ、遠ざかっていって。

 

今では、髪を短くして、そこそこ・それなりの身なりを意識して、自前の少し高めの声で、日々どうやって物を売ったら良いのかなどについて考えたりして過ごしている。

 

いつしか耳元には、大人の低い声で、なにやら難しそうなことをなんやかんやと語っている、そんな音が鳴り響いている。

 

いつしか、しばらく音楽を聴いていなかったことに気が付いた。

いや、気が付かされたのだ。

BUMP OF CHICKENに。

 

 

Live Tour 2019「aurora ark」 in nagoya dome 

nagoya_dome

2019年9月22日(日)。

僕は2年振りにBUMP OF CHICKENのライブに参加した。場所はナゴヤドーム。

正直、とても楽しみにしていたか、というと素直に頷けない自分もいた。

 

アルバム「aurora arc」を購入したのはいいものの、適当なシングル曲を聴き流していたのみで、忙しさを理由にあまり真剣に聴けていなかった。

 

というのも、2年前のBUMPのライブ。

これが、実は、あまり記憶に残っていないのだ。

楽しかったような記憶だけはやんわりと残っているのだが…。

 

「もう卒業なのかもな」

 

僕は、一瞬でもそのような感情を持ってしまっていたことを、今ひどく後悔している。

 

結論から言いましょう(遅い)。今回のコンサート、本当に素晴らしかった。

「音楽」って何だっけ、ということを思い出させてくれた、そんなライブでした。

 

あまりの感動が溢れてしまっていた矢先、ちょうどブログがそこにあったので、今の気持ちをただただ、書き殴ってみています。

これは、誰のためでもない、この日を忘れたくない自分のために。

 

 

 

座席は、スタンド3塁側。

僕はいつもスタンド席だと少し安心する。

なぜなら、自分の背で後ろの人が見えなくなってしまわないかと気になってしまい、ストレスを感じてしまうからだ。

あと、座っても怒られないかな、という安心感…。

ライブ小僧の面影は、もうどこにもございません。

ジャニーズのコンサートで叩き込まれているように、事前にしっかりと双眼鏡を準備して席に着いた。

 

開演 

pixmob

ドーム中にaurora arcが鳴り響く。

右手につけたPIXMOBが輝き出し、メンバーの背景画面全体に鮮やかなオーロラの映像が映し出される。

 

勢いそのままに、1曲目「Aurora」へ。

Auroraの美しいメロディーに誘われ、藤くんの確かな歌声が、場内に響き渡る。

BUMP OF CHICKENのライブに来るたびに、必ず出てくる感情。

 

「本物の藤くんや…」

 

チャマのベースが、ヒロのシャキシャキギターが、升さんの野太いバスドラムがタムが、

ずんずんと音を重ねていく。

本物に出会えた瞬間。

何度でも、この瞬間は鳥肌が立つ。

気がつけば、恥ずかしげもなく右腕を掲げている自分がそこにいた。

 

次の曲に変わった瞬間、場内のボルテージが確かに上がるのを感じた。

2曲目「虹を待つ人」

いきなりアルバム曲を外してくるという選曲。血流が早くなるのを感じた。

 

「名古屋、叫べるか?」

藤くんが煽る煽る。

スクリーンに映し出されるメンバーの表情も、どんどん笑顔が重なっていく。

 

続けざまに演奏されたのは3曲目「天体観測」

僕はこの時点で確信に変わった。

最高の夜になる。いや、もうなっている。これで帰っても文句言えない。

未だかつて、ここまで煽る選曲があっただろうか。

これは、コンサートではない。ライブだ。

ドームであっても、間違いなく「LIVE」がそこで行われていた。

 

 

4曲目は「シリウス」。我々に呼吸をさせないつもりである。

いつになく、アップテンポな楽曲が続く。

この時点で、少しばかり汗ばんでいる自分に気づく。

 

そして、5曲目。「車輪の唄」

しゃりん…の…う…た…。

藤くんの黒のFender USAが、シャキシャキと音を掻き鳴らしている。

高校時代、1億回以上(体感)聴いた「ユグドラシル」の楽曲が流れている…。

はい、そうです。ちょっと泣きました。

曲中、ずっとチャマのベースラインを口ずさんでいました。

(車輪の唄はベースが死ぬほど好きでめっちゃ練習してた)

 

彼らは僕らを休ませることは無い、ということがよくわかりました。

6曲目。「Butterfly」

この曲から、メンバーは演奏中、ステージから会場中央に向かって設置された花道を移動する場面がでてきます。

↑記憶が違ったらすみません…笑

今回、この花道がとても良かったと思います。

 

彼ら、意外とよく動く!まるで子供のようにはしゃぎ回って走り回って。

正直、この時の感情はジャニーズを見ている時のそれととても似たものを感じました。(異論は認める…というかそもそも認可制度では無い)

 

 

 

7曲目。「記念撮影」

この曲を聴いてつくづく思いました。

「BUMP OF CHICKENの楽曲は、BUMP OF CHICKENにしか作ることができない。」

死ぬほど当たり前のことなんですが、なんというか、「この世でこの曲を作ることができるのは彼らしかいない」という圧倒的な才能をこれほどまでに感じ、絶望に似た感情すら抱きました。

PVをイメージした映像演出とあわせて、美と芸術がそこにありました。

 

8曲目。「話がしたいよ」

この曲は、おそらくBUMPファンなら誰もが好きな楽曲なのでは無いでしょうか。

近年EDMだったり、4つ打ちだったり、新しい音楽アプローチを続けるBUMPの楽曲の中で、この曲はBUMPの王道とも言える楽曲構造になっている。

最高裁判所、開廷しましょうか。

「平気さ お薬貰ったし 飲まないし」

「ガムを紙にぺってして」

何をどうしたらこんな歌詞思い浮かぶんだろう…(ため息)

 

ここから、最後方にある離れステージに移動。

移動中、メンバーが通路側にいるアリーナの方々にハイタッチ。

なんという光景でしょう。黄色い声の声量。

もうこれはアイドル以外の何者でも無い。(答え:バンド)

 

9曲目に披露されたのは「真っ赤な空を見ただろうか」

思わず、声に出ましたね。

「懐かしい…!!!」

彼ら好きなんだろうなぁ…。

PIXMOBの演出で、場内は真っ赤に染まっておりました。

 

 

 

そして、10曲目。「リボン」

涙。

そして、涙。

私、この曲が好きすぎて結婚式の入場曲に使いました(2000回ぐらい言ったことのあるエピソード)

「嵐の中をここまできたんだ」

大変短いフレーズですが、とても大好きな言葉です。

 

これにて前半戦終了。

メンバーはステージ前方に戻り、再度aurora arcが響き渡ります。

 

11曲目。「望遠のマーチ」

ここから、メンバーの背景映像に歌詞が表記されるものが出てきます。

この曲、ライブで聴いてめちゃくちゃ好きになりました。

「いこう いこうよ」という、とてもシンプルなサビなのですが、

音の推進力と合わせて、そっと背中を押される応援歌。

あまりの音のエネルギー密度に、涙腺が少し緩みました。

 

12曲目。「GO」

望遠のマーチと共に、奏でられる、ひたむきなまでの人生賛歌。

「とても素晴らしい日になるよ」

の部分で、街並みの映像が流れる演出にいろんなドラマや物語を重ね合わせますよね…。

 

 

 

13曲目。「Spica」

この曲、ひたすらに映像が美しかった。

テーマは小さな森、と言ったところでしょうか。

少し切ないメロディーと映像の美しさのコントラストが楽曲の輝きに彩りを与えていました…。

 

14曲目。「ray」

紅白歌合戦で披露されて以来、今や国民的楽曲となった「ray」。

会場での盛り上がりも、それはもう尋常ではございませんでした。

何より、メンバーが本当に楽しそうに演奏するんですよね…。

 

15曲目。「新世界」

rayからのこの繋がりはやばいでしょうよ…。

最高にハッピーでベイビーアイラブユーだぜ…。

ロッテのCMと同じ世界観の映像演出で彩り、メルヘンポップな「新世界」が繰り広げられていました。

 

16曲目。「supernova」

久しぶりに聴いたよ…。

かつての、地上波初放送のBSでのライブ映像を思い出したよ…。

今、この歌を歌う意義。

心からの「ラララ」は人の心を動かします…。

 

17曲目。ラストの曲はアルバムと連動して「流れ星の正体」でした。

大変美しい終わり方。

今回のライブ、選曲もいいし、メンバーもみんな笑顔で楽しそうだし、ぴょんぴょん跳ねてるし、なんか可愛い(←この感情はこれまででおそらく初めてなんじゃないか…)し、なんかもう明日頑張れそうな感じがすごい。

この時点で、「ありがとう」という感情が止まらない。

「このまま帰っても良い」と思えるライブは良いライブだと思います…。

 

 

 

アンコール

flag

アンコール1曲目。「同じドアをくぐれたら」

まさかの…!!

藤くんも「久しぶりにやったなぁ…。」と仰られており…。

もうね、先ほども言ってしまったんですけど、「ユグドラシル」を1億回(略

最高、最高でした。嬉しかった。感動させていただきました。

 

アンコール2曲目。「ガラスのブルース」

ライブの定番、ガラスのブルース。

この曲、私が初めて高校時代にコピーした楽曲でもあります。

好き・嫌いを通り越した、もはや切っても切れない大変なご縁を感じる人生の一曲。

涙を流さざるを得ませんでした。

 

そして、ライブ終了。

それぞれメンバーが一人ずつ挨拶をして、最後に藤くんの順番となりました。

いつに無く、少し目が潤んでいるように見えました。

 

ここからは、少し誤りがあるかもしれませんが、なるべく再現性の高い藤くんの言葉を。

 

「これから、みんなさ。辛い時、苦しい時、死にてぇなぁって思うような時があるかもしれない。

太陽が登って朝が来るのに、太陽の下に出られねぇなぁって日が来るかもしれない。

夜が来るのに、自分だけ夜が迎えられないような、そんな日が来るかもしれない。

そんな時、「俺がそばにいる」とは言えない。

「そばにいるよ」って言ってやりたいけどさ、そんな嘘はつけない。

君たちは名古屋で、俺は東京で。物理的に距離があるでしょう。

それなのに、辛いとき君の部屋に俺がいる、なんてことはできるわけない。そんな嘘は言えない。

だけどさ、これだけは言える。

辛いとき、苦しいとき。俺たちの曲が君の隣にいる。絶対そばにいる。

根拠はあるよ、ちゃんと根拠はある。

曲作る時、最初は1人でスタジオにこもってる。

最近出したアルバム、「aurora arc」みんな聴いてくれてるかもしれないけど、このアルバム作ってた時もそう。

曲作りは、1人で、自分と向き合ったりしながらで。

ここで大変さを長く語る気は無いけど、辛くてしんどいって時もある。

書き上げられないんじゃ無いかなぁって思うような時もある。

だけど、君たちのことを思い出した。

俺が今作ってる曲は、君たちが、未来の君たちが聴いてくれる。

曲を受け止めてくれるんだってことを思い出した。

ラジオとか、有線の放送とか、なんでも良いんだけど、そういうものを通して、いつかきっと君たちが曲を聴いてくれる。

君たちの存在は、俺にとって、洞窟の松明(たいまつ)みたいなものだったのね。

君たちがいてくれたおかげで、曲を書き上げることができた。

そうやって、君たちに助けられて出来上がった曲だから、

君が辛い時、苦しいときに、俺たちの曲は絶対に君のそばにいる。

その隣にいる曲が君を助けられるのか、そもそも曲があることに気がつくかどうかはわからない。それは君たち次第だし、君たちの勝手だ。だけど、絶対そばに、隣にいるから。

 

会場が、全員が、藤くんの言葉を噛み締めていました。息ができないぐらい。

 

そして、藤くんはこのままでは熱量がおさまらなかったようです。

「本日はどうもありがとうございました」

という言葉の後に、耳を疑う言葉が。

 

「もう一曲やって良い?」

 

するとおもむろに、後方にあるトレードマークでもあるGibson Customを首にかけると、

 

「時間とかある人は、俺の勝手だから全然帰ってくれて構わないから。メンバーもよかったら入ってきて」

 

突然のことにざわめくファン。

そして、ギターを弾き、歌い始める藤くん。

 

するとメンバーはすぐに舞台に舞い戻り(すでに掃けていた)、急遽セッティング。

スタッフさんも大慌てでした。

そうして歌われた曲が「バイバイサンキュー」

 

僕の場所はここなんだ

おじいさんになったって 僕の場所は変わんない

これから先ひとりきりでも

ーうん、大丈夫!

みんなはここで見守っていて 

 

最後には、藤くんからの

「バイバイ、またね、おやすみ。」

という言葉で締められました。

 

僕は、しばらくその場から動くことができませんでした。

 

aurora_ark

最後に

BUMPの曲の中に「HAPPY」というものがある。

私はこの曲を「人生で最も好きな曲」に挙げている(めちゃくちゃどうでも良い)のだが、

その歌詞の中に、こんなフレーズがある。

 

どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう

 

いつまで続くかなんて、誰にもわからない。

そんな中で藤くんは、いつでも、そこで「一緒に歌おう」と歌ってくれていた。

このライブは私に、忘れていた大事なことを教えてくれたような気がします。

音楽って、なんだっけ。

 

僕は、今日という日をこれからもずっと忘れないでしょう。

素敵なライブを、音楽を、本当にありがとうございました。